記事のページ分割をしてみた結果、PVが増えて再訪問するユーザーも増えた
私はとあるブログをひっそりと運営している。
ブログではあまりやらないことだろうけど、最近は記事のページ分割を行っている。
長い記事などを複数ページに分けて表示するアレのことだ。
ニュースサイトなどではよく用いられているのだけど、ブログでやっているところは少ない。
SEOを考えると、おそらく分割しない方がページへの評価は高くなる。
テキスト量が多くなるし、キーワードも増えるし、ページを切り替える手間がかからない分、ユーザビリティも上がる。
分割を嫌うユーザーもいるようなので、そのような人は私のサイトを読まなくなるだろう。
それなのになぜ分割したかというと、私の書くテキストは長いからだ。
短いものでも4,000字あるし、長いもので10,000字以上ある。
これを1ページに表示して一気に読むのは、特にスマホではかなりしんどいだろう。
私のサイトではスマホからのアクセスが70%くらいなので、ページ分割をした方が読みやすくなるのでは? と思ったのだ。
分割すれば切れ目ができるから、そこでちょっと読むのを休めるし、そのタイミングでいったん読むのをやめて、後から続きを読んだりしてもらえるのでは、とも期待した。
で、実際に記事のページ分割をしてみた。
WordPressでははじめからページ分割の機能が搭載されており、コードを埋め込むことで簡単に実装できる。
詳しくは以下の記事を参照されたし。
だいたい1ページにつき2000字くらいになるように調整した。
分割を始めてからGoogle Analyticsで解析をしたところ、まず1セッションごとのページビューが増えた。
それまでは1.5くらいだったのが2になった。
これはまあ分割したのだから、当然の結果だ。
それにともなってPVもだいぶ増加した。
そしてReturning Visitor(再度訪問したユーザーの割合)も増加した。
以前は20%くらいだったのが、30%まで増えている。
これは狙い通りに、途中で読むのをやめて、後から戻ってくるユーザーが増加した、ということなのだろう。たぶん。
この結果、長い文章を最後まで読んでくれるユーザーが増加したのではないかと想像している。
PVが増えても広告のアクティブビュー率はさほど変化がないので、単純に収益増にもつながっていくと思われる。
というように、今のところメリットは大きいのだが、1ページあたりの文字数が少なくなったことにより、検索順位が下がり、流入数が減っていく可能性はある。
今のところ大きな影響はないようだが、このあたりは長期的に検証を続けていきたいポイントだ。
分割の方がメリットが大きければ、引き続きこれを行っていくことにする。
※追記(2019/2/16)
その後ずっとページ分割を続けているのだけど、SEO的には特にマイナスにはなっていないようだ。
大手のサイトでも分割はよく行われているし、分割した方が何かと得だというのがコンセンサスになっているのだろう。
googleの検索順位を決めるアルゴリズムを作っている人の中には、過剰なページ分割を嫌っている人もいるようなので、数百字ごとに分割といったことは、しない方がいいと思う。
はてブのコメントを見ていても、分割しすぎのサイトには不満を述べている人をしばしば見かける。
あくまで記事が長いから分割するのであって、分割のために分割をすると、ユーザーの利便性が下がり、ページ遷移がわずらわしいと感じる人が増えるので、そのあたりは気をつけた方がよいだろう。