サイトとアプリ運営に関するメモ的なブログ

自分で運営しているブログとかアプリについて書くところ WEB広告とかSEOがらみの話題が多くなるかも

Google Adsenseに「軍事」というジャンルがいつの間にかできていた

AdSenseの「広告の許可とブロック」の画面を見ていたら、「法律、行政」のカテゴリの中に「軍事」というサブカテゴリがあった。

「軍事訓練や教育。軍隊や軍人を支援するためのサービス」という解説があり、私の運営するサイトでは、5%もの割合で表示されていたらしい。

私のサイトでは歴史を取り扱っているので、戦争に関する記事も多い。

その影響で軍事と相性のいいサイトだと認識されて、表示の割合が大きくなっていたのだろう。

収益に占める割合がかなり低かったのと、サイトの雰囲気が悪くなるので、カテゴリごとブロックした。

自分でサイトを見ていて、「ハル・ノートの真実」とか「日本軍はかつてどうして最強だったのか」とかネトウヨが喜びそうな、歴史修正主義的な広告が出るのが不快だったのだけれど、どうやらこの軍事カテゴリの影響だったようだ。

これらの広告を出している出稿元もついでにブロックしておいた。

それにしても、カテゴリができるということは、広告の出稿数がそれだけ多いということで、昨今の世相を反映する事態ではあるのだろう。

とは言え「法律、行政」の中に「軍事」を含めてしまうAdSense運営のセンスはよくわからない。

Adsenseの自動広告を1ヶ月ほど使ってみた

Google Adsenseの自動広告を、1ヶ月ほどお試しで使用してみた。

(自動広告とは、Google側で自動的にサイトの構造を解析し、最適と思われる場所に広告を表示する、というAdsenseの新機能のこと。)

結論から言うと、使わなくてもよさそうだ。

ページRPM(ページの閲覧ごとに発生する収益額)は前年の同月と比べてやや下がり、収益性の向上は認められなかった。

一方で、サイトの状態を自分で確認しにいくと、ページが広告だらけになっており、デザインやユーザビリティの観点からすると、非常によろしくない状態になってしまっている。

アナリティクスでデータを見ると、ユーザーの滞在時間には変化がなかったものの、長期的にはマイナスの影響が大きくなってくるだろう。

自分でも、広告が過剰なサイトは何度も見に行こうとは思わないし。

手動で適正な位置に広告が配置できている人にとってはあまり意味がなく、よくわからないから自動設定に任せてしまいたい、という人には有効なのかもしれない。

Google Adsense の「広告の許可とブロック」を使うと、どんな広告を掲載すればいいかがわかる

しばらく更新していませんでしたが、相変わらずサイトの運営は継続しています。

今回はGoogle Adsenseの「広告の許可とブロック」についての記事を書いてみようと思います。

Adsenseのページのサイドバーに「広告の許可とブロック」のリンクがありますが、ここを開いて「一般カテゴリ」や「デリケートなカテゴリ」のタブを操作すると、サイトに配信される広告のジャンルを制御できるようになります。

過去30日間の「広告表示回数の割合」と、「収益の割合」が表示されていますので、それを参照して判断していきます。

表示回数の割合よりも収益の割合が高い場合、それはサイトにとって相性のいいジャンルだということになります。

逆に表示回数の割合よりも収益の割合が低い場合には、相性が悪いジャンルだということになります。

例えば、「インターネット、通信事業」の表示割合が10.5%で、収益割合が13.3%だったとします。

この場合は訪問者の関心が高いことがわかりますので、このジャンルの広告は表示した方がよい、ということになります。

これとは逆に、「趣味、ゲーム、レジャー」のカテゴリは表示割合が12.5%なのに、収益割合が6.6%しかない状態だったとします。

この場合はゲームに関心を持つユーザーはあまり訪問して来ないので、ブロックした方がよい、ということになります。

「許可またはブロック」というボタンが設置されていますので、それを押すことで簡単に設定ができます。

ブロックしすぎに注意

あまりに多くのカテゴリをブロックしすぎると、広告の配信量が減ってしまい、単価が下がることにつながりますので、やみくもにブロックをするのは避けた方がよい、とされています。

個人的には、表示割合の半分程度しか収益割合がないような、はっきりと相性の悪い広告カテゴリはブロックすることにしています。

例にも出しましたが、実際に私の運営しているサイトではゲームカテゴリとの相性が悪く、収益割合がかなり低いです。

出稿されることが多いカテゴリのようで、表示割合が高いので、収益にはそれなりにマイナスの影響を与えていることが考えられました。

このためにブロックしておいた方がよいだろう、と判断をしています。

サイト訪問者の傾向・嗜好がわかる

また、このデータを利用することで、サイトの訪問者がどのようなことに関心が強いのかを理解することができます。

ページのトップにはおおまかなカテゴリが表示されているのですが、もっと細かくデータを知ることもできます。

たとえば「美容、パーソナルケア」のカテゴリをクリックすると、「スキンケア」や「ヘアケア」といったサブカテゴリが表示されます。

それらのカテゴリごとにもデータが見れますので、具体的にどの広告カテゴリの人気高いのかを知ることができるのです。

私のサイトですと、ヘアケアは表示割合が3%程度なのに、収益割合は4.5%くらいあります。

つまり、ヘアケアの広告を表示すればクリックされる可能性が高いとわかるわけで、AdSenseとは別に、ASPからヘアケアの広告を探してきて掲載すれば、さらに収益を高められるかも、といったことがわかるわけです。

このあたりはAdSenseを掲載することの余録のようなものですので、しっかりと活用して行きたいです。

ヨッピーさんの記事にこのブログのことが書かれていたので、PR表記問題について再び触れてみます

ヨッピーさんがこういう記事をブログに掲載しているのを見かけました。

yoppymodel.hatenablog.com

この記事の中で「実際、今回の議論中にもアフィリエイトブログの方が批判記事を書いて、「じゃあお前も【アフィ】って書いておけや」みたいなコメント貰っていて、そのコメントにけっこうスターがついてました。」という記載があり、これはこのブログのことなので反応しておきます。

このブログは、はてなブログの無料アカウントで運用していまして、自分の広告は掲載しておらず、1円も収益を得ていませんので、私はこのブログの記事のタイトルに【アフィ】とは付けませんし、付ける必要がありません。

表示されている広告は、はてなブログの運営者さんが掲載しているものです。

このブログは手慰みというか、時間に余裕がある時にサイト運営で得られた知見をメモって共有しておこう、という趣旨でやっていまして、基本的に収益目的ではありません。

(収益自体は大好きなので、安定してものすごくアクセスが増えたら有料アカウントにして広告を貼るかもしれませんが、更新ペースとテーマからして、そういうことは起こらないでしょう)

ちなみに「タイトルにPR表記するかしないか問題」の関連記事で3万PVくらいはあったので、広告を貼っていればおそらく6〜7000円くらいは入ったわけですが、それははてなブログの運営者さんの収益となっています。

よかったですね。

無料ブログにも【AD】表記は必要?

ここでちょっと考えてみると、無料ブログにも運営者の広告が表示されるわけで、このブログの記事にもすべて、運営者が自動的に【アフィ】や【AD】を付与するべきではないか、という話を、持ち出そうと思えば持ち出せますね。

そうなったら無料ブログ界隈もかなりのダメージを受けることになりそうですが、この件を深掘りすると、このブログがいつの間にか消滅することになるのかもしれません・・・。
(これはもちろん冗談ですが)

このあたりはページ内の広告の周囲に「スポンサーリンク」と表記する、サイトのコンテンツとは誤認しないようにする、というのが一応のルールになっていて、タイトルに何らかの表記を入れるべきだ、という議論は存在していないようです。

広告として作られた記事ではなく、作りたい記事を作って、それに広告を付与する形式であれば、読者にとってさほどの不利益はないので、タイトルにまで記載する必要はない、という認識でいますが、それでおおむねコンセンサスは得られているのでしょう・・・かね。

広告記事に【PR】は付けておくのが妥当でしょう

こういう風に広げていくと問題がぼやけてしまうのですが、広告記事は「クライアントから金銭を受け取り、クライアントの宣伝広報のために作っている記事である」という明瞭な基準がありますので、タイトルに【PR】と付けておくのが、やはり読者に対して誠実な態度であると思います。

その理屈で、アフィリエイト広告のために作った記事(アフィリエイト広告がなければ作られなかった記事)もまた、【アフィ】や【AD】とタイトルに付けるべきでは、というなら、その通りだと思います。

もっとも、私の場合はアフィリエイトをやっていたのはずいぶん昔のことで、広告のために記事を作るのはあんまり楽しくないなーと思ってやめてしまいました。

そして、こことは別のサイトで、自分の書きたいことを書いてたら、アクセスが自然と集まってきたので、広告を掲載する、という流れでやっています。

このため、今はタイトル表記の対応をするべきサイトは持っておらず、だから言えるんじゃないかと言われれば、その通りではあるんですが・・・。

タイトルへの表記の有無は、記事の作成が、なんのために行われているか、どういう背景を持っているか、によって決定されることなのかな、と思います。

表記問題を厳密に追及していくとキリがなくなっていくのは確かですが、ひとまず広告記事に【PR】を付けるのは妥当な措置だと思いますし、ヨッピーさんが言うには、実際に付与してもそこまで影響がないそうなので、「みんな付けるで決まり!」でいいのではないかと思います。

悪い人の方が得をしてしまう問題は確かにやっかい

しかし一方で、こういう議論をしたところで、そんなのお構いなしにひっそりとステマをし続ける人たちもたくさんいるわけで、目立つ人や真面目な人の方が損をしてしまう、というのは確かに問題だと思います。

このあたりはそんな悪質な業者と関わっていると、長い目で見て損をしますよ、とクライアントが認識を得る必要があるのでしょうけど、そんなのお構いなし、という悪質なクライアントもまた存在しているでしょうから、すごくやっかいです。

悪貨が良貨を駆逐する、という状況になりかねないところがあるのもわかりますが、かといって真面目にやろうとする側が【PR】表記をしないと、そこが弱点となって攻撃される材料になってしまうので、穴はふさいでおいた方がよいだろうと思います。

「記事広告のタイトルにPRをつけるか問題」の流れのまとめ

久々にウォッチ活動がはかどったので、「記事広告のタイトルにPRをつけるかどうか問題」の流れをまとめておく。

(以下、すべて敬称略)

まず、大元の議論がこちらになる。

記事広告タイトルにPRと入れる議論(宮脇淳、kogure、otune)

imgur.com

フェイスブックでおおつねまさふみ、宮崎淳、コグレマサトの3氏が議論をしている。

この時はヨッピーの熊本観光記事について、コグレマサトが「タイトルにPR入れないのなぜなんだろう」と発言したのが発端となったようだ。

コグレマサトも記事広告を書くことがあるそうだが、自身はPRを入れているので、どうしてヨッピーは入れないのかと疑問を提示している。

この時におおつねまさふみが、「タイトルにPRを入れないと読者を騙すことになる」という主張を述べ、宮崎淳がそれに抗弁して否定する、という流れになっていた。

PRを入れたくない理由は、クリック率とPVが下がるから、というもの。

おおつねまさふみはネットウォッチャー、宮崎淳は記事広告作成側の立場で発言していると思われる。

その後しばらくして、BuzzFeedがヨッピーに記事広告についてインタビューした記事を掲載する。

www.buzzfeed.com

この中に「(タイトルの)PR表記をどうすべきか」という質問事項がある。

そこでヨッピーは、タイトルの文字数が削られるのが嫌、などの理由によってPRをつけないと述べる。

この記事を宮崎淳がフェイスブックで取り上げ、「議論は平行線に終わったという不毛を思い出した」と投稿し、おおつねまさふみとの議論が再発する。

www.facebook.com

この時のおおつねまさふみの投稿の一部を、ヨッピーが「イキり発言」としてピックアップし、フェイスブックに投稿する。

www.facebook.com

宮崎淳とヨッピーにはつながりがあり、この投稿の内容からして、おおつねまさふみを晒して叩こうとしたのだと思われる。

この時にヨッピーは「全然知らなかったんだけど、インターネット古参であるらしいおおつねまさふみさん」と形容しており、事実おおつねまさふみについては何も知らなかったようだ。

もともとは内輪向けの投稿だったのだろうけど、おおつねまさふみとヨッピーが絡んだことによって注目が集まったのか、ブックマークがたくさんつき、議論の存在に多くのはてブユーザーが気がつき始める。

(私はここで知った)

こうして騒ぎになったことで、ヨッピーが自身のブログでPRをつけるかどうかに見解を表明する。

yoppymodel.hatenablog.com

この中で、タイトルの文字数を消費するのは嫌なので、サムネイルにPRと埋め込む案を提示したが、ネットの反応を見て、タイトルにPRと入れる方向でやる、と結論を述べる。

そして最後に徳力基彦が議論をしている人たちに向け、小競り合いはやめ、協力してステマ撲滅をがんばりましょう、と呼びかけて事態の収束を図った。

news.yahoo.co.jp

これで議論は終了したが、実際に「PR」が記事広告に付与されるかどうか、それがどのような影響を及ぼすのか、今後も流れを見ていこうと思う。

なお、途中でshi3zという人がヨッピーに対して自爆テロを行ってブックマークを集めていたが、文字通り自爆しただけで議論に影響はなかったので、その部分は割愛した。

広告記事に【PR】と入れるべきだとして、【AdSense】も書く必要はあるだろうか

先日、広告記事にはタイトルに【PR】と入れるべきでは、という記事を書いたのですが。

web-app.hatenablog.com

振り返ってみると、私もAdSenseをサイトに貼って収益を得ているわけで、記事タイトルに【AdSense】や【広告あり】と書いておいたほうがユーザーに親切なんじゃないだろうか、というようなことをふと思いました。

広告記事は企業からお金をもらって制作しているものなので、やはり【PR】という文言を入れるのが適切だと思うのですが、私の作ってるサイトの場合は、書きたい記事を書いてそこにAdSenseを添える、というやり方なので、また違ったものだとも言えます。

テレビ番組でも、これを見続けていると、やがてCMを見ることになります、なんていちいち告知しませんし。

しかしユーザーからすれば、サイトの閲覧によって広告を見せられることに違いはないわけで、「このサイトを閲覧すると広告を見せられることになります」とタイトルに明示しておいた方が親切だということになります。

サイトによってはサイドバーなどに、「このサイトにはAdSenseが貼ってあり、Amazonアフィリエイトリンクが貼ってあります」と書いてあるところもありますが、それはサイトを開いてからでないとわからないので、事前にユーザーに広告を避ける機会を設ける効果はありません。

サイトやブログにAdSenseが貼ってあるのは当たり前だし、特に気にすることでもないだろう、という認識が私の中にはびこっていたので、今までは特に何の疑問も感じていなかったのですが、人に「広告記事には【PR】って入れなよ」と要求した今となっては、このあたりも考えてみる必要があるのかもしれない、と思いました。

結論は出ていませんが、ちょっと考えてみようと思います。

海外では広告ブロッカーの導入率は無視できないレベルになってきているようです

こちらの記事によると、海外でのブラウザへの広告ブロッカーの導入率は、かなり高まってきているようです。

news.yahoo.co.jp

モバイル分野では、中国で13%、インドでは28%、インドネシアでは58%(!)のユーザーが広告ブロッカーを導入しています。

中国や東南アジアでは広告の表示の仕方がかなりひどい、という話を聞いたことがありますので、そういった問題の影響があるのでしょう。

今のところ日本では導入しているユーザーは限られているようですが、有料アプリのランキングの上位にはずっとブロッカーアプリが張り付いており、じわじわと導入が進んでいることが明らかになっています。

個人的には自分のサイトにユーザーを不快にさせるタイプの、上から降りて来て誤クリックを誘うような広告は表示させていませんが、私がそうしたところで、他のサイト運営者がユーザーを不快にさせる広告を表示することを止められるわけではありません。

ブラウザの開発者や、広告配信者がそういった広告を非表示にしたり、配信しないというレギュレーションを設定する必要が発生しているのだと言えます。

こういう問題は何年も前から指摘されていましたが、サードパーティの広告ブロッカーが広まったことにより、ようやくGoogleも本格的に対応しないといけないと考えるようになったようです。

Googleは近いうちにChromeに広告ブロッカーを導入し、Androidユーザーであれば、デフォルトで広告ブロッカーが使える状態になる見込みです。

これによってAdSenseは表示させつつ、おそらくはスクロール系などの不快な動作をする広告や、内容に問題のある広告を非表示にしていくのでしょう。

広告ブロッカーの導入の広まりは、収益を優先するあまり、広告の内容や形態を野放しにして来たことのツケが回ってきているのだと言えます。

AdSenseでも扇情的なマンガ広告が頻繁に表示されており、これが不快なので、私は表示されないようにブロックをかけていますが、こういった問題についてもGoogleは真剣に対処しないといけない時期に来ているのだと思います。