DeNAが運営する「Welq」というサイトが検索スパムをやっているそうで
こちらの記事によるとDeNAが運営する「Welq」というキュレーションサイト(?)が検索スパムをやっているらしい。
ざっくりまとめると、
・数千字におよぶ健康・医療情報の記事を毎日100記事くらい投稿する
・検索数の多いキーワードを細切れにして個別に記事を作成する(身長を1cmごとに刻むなど)
・各記事は他サイトの記事を勝手に集め、真偽を検証せずにリライトした、低レベルな文章で構成されている
・そうやってアクセスを集め、アフィリエイトで稼ごうとしている
といったようなことをやっているらしい。
これを実行すれば確かに検索の上位には来るだろうけれども、やっていることは完全に記事のパクリであり検索スパムであり、相当に悪質だ。
一時的には検索上位を取れるかもしれないけれども、Googleもどこかのタイミングで対策を取ってくる(このサイトの検索順位を大幅に下げる)だろうから、いずれは姿を見なくなるだろう。
問題なのはこれをDeNAが運営していることで、上場企業が資本を投じてスパムサイトを作ってしまうとは、そのモラルの低さには呆れてしまう。
検索スパムはたいてい、無名の小さな企業や個人が手を出す商売だ。
バレると信用が落ちるから、著名企業はまずやらない。
(時々SEO業者に騙されてやらかしていることもあるが。)
これを毒にも薬にもならないサブカルなどのジャンルでやるならまだいいが、対象が健康や医療なので、場合によっては害のある情報の拡散につながり、深刻な健康被害をもたらす可能性だってある。
「死にたい」というキーワードで検索スパムをやっていたことが判明し、これは批判されて広告掲載をやめたようだが、問題はそれだけにとどまらないようである。
そのためにWEB系メディアを中心にWelqへの批判が高まりつつある。
この状態を続ければ、いずれ週刊誌やテレビなども食いつくかもしれない。
プロ野球球団の運営を行うDeNAがからんでいるから、ニュースバリューは十分にあるわけだし。
手を引くならいまのうちだと思うが、このまま継続すれば、DeNAがダメージを受ける展開にもなるだろう。
あるいは大々的に騒がれて、ダメージを受けたほうがマネをする企業が出てきづらくなっていいのかもしれないが。
DeNAは業績がそれほど悪くないはずなのに、どうしてこんな筋の悪い商売に手を出しているのか、ちょっと不思議ではある。
結局はその程度の企業なんだ、と言ってしまえばそれだけのことなのかもしれないが。